寒い!寒いよ!

The Make Nice / This Time Tomorrow

This Time Tomorrow

This Time Tomorrow

これで新人だっていうんだから、懐古なんてちゃちなもんじゃないな。さすがサンフランシスコ。ジャケットの写真見ただけで吹いてしまったが、気がつくと買ってしまった。ネオ・モッズとかそんな線の細いオサレなもんではなくて、R&Bパンクというか1960年代のガレージ風味パワー・ポップ。お前らみんなThe Actionはすきか? YEAH! やっぱりそうか、もちろん俺も大好きだ! だったらThe Make Niceの"Her Perconal Vendetta"を聴きながら連休を過ごすんだ。
クソッ、輝いていやがるぜ。やっぱ60'sだろうが70'sだろうが若い奴が演奏してなんぼだね。オヤジバンドの演奏とか聞くとあまりのカレー臭にカルカッタ*1へ行ってしまう。50過ぎたりして、もしバンド始めたら誰かぶん殴ってでも止めてくれ。
http://www.myspace.com/themakesnice



Two Bands And A Legend / I See You Baby [EP]

I See You Baby Ep

I See You Baby Ep

s/tのアルバムが巷でかなり評判だったTwo Bands And A Legend(Cato Salsa ExperienceとThe ThingにJoe McPheeがジョイントしたバンド)のEP。前回のアルバムと同時期に録音していたらしいのだけれど、アルバムの流れにそぐわないという理由で外され、今回リリース。その中身だけどGroove Armadaの"I See You Baby"のカヴァー。なかなかぶっ飛んでるなぁ。アルバムでも"Who The Fuck"とかカヴァーしてて笑ってしまったけど、どれもが清々しいくらいにガレージ。黒い。かっこええ。これをフリージャズとか言って隠し持ってるSmalltown Superjazz侮れないな。
Joe McPhee and The Thingは全然ピンとこなかったんだけど、Cato Salsa Experienceが入ってから点と点が繋がった。目とかギラギラしてくる。耳が痛くなってくる。これだこれこれ。音ってこれなんだよ。聴きたいのは眼鏡のお姉ちゃんのペラペラのラブソングでも、ギスギスした兄ちゃんの政治的メッセージでもなくて、脳にぴったりハマるこの音なんだよ。
アマゾンだと来年リリースになってるが、出る所にはとっくに出てるのでみんな買え。



Guillaume & The Coutu Dumonts / Face A L'est

Face a L'Est

Face a L'Est

『My Main Man EP』、『Paraiso 91.90.70』のイカした感触はそのままについに1stアルバム。ついにきたな。生音とデジタルの融合。人力パーカッション・エレクトロニカイノベーショントゥモロゥ。でも単にミニマルとかクリックだとかそういった定義付けが無意味になる表情豊かな一枚。しっとりしてソウルフルな手触りといい、ジャズ的な即興性のあるズレを生み出すセンスといい、こいつは本当に凄い。リズム作りが巧い。何よりただ食っただけな雑食系のサウンドや、良さそうなところ繋ぎ合わせたパッチワーク系でもなく、普通に面白い。エレクトロニカって大抵面白くないんだけど。しかもオサレ。
「今日は何聴いてんの?」
「フヒッ。ギヨーム・アンド・ザ・コトゥ・デュモンですけど」
「どんなアニメ?」
http://www.myspace.com/guillaumethecoutudumonts

*1:正式名称はコルカタ。なんともおっさん臭い名前だ