アヌメ

アニメね

アヌメって言うと何かいやらしいわ。何でだろうな? 分かるな?*1 
墓穴を掘る日本コンテンツ--北米のアニメ・マンガ事情が語るもの:コラム - CNET Japan
ファンサブ問題とかに切り込むのかと思ったら全然違った。アニメをレアメタルか何かのように取り扱うよくありがちな話だった。漫画と比較してる時点ですでに全然意味がない気がするんだけども、ずらずらと関係者のはじき出した数値を並べて色々危機感(?)を煽り、

日本のコンテンツ産業は、本来その姿を広い領域へと広げたクリエイティブ産業になるべきだが、それ以前に海外というこれまた本来最も力を注ぐべき市場からそっぽを向かれてしまいそうな状況にある。これをどこまで理解しているのか。不安は尽きない。

で括る。おいおい。何か勘違いしてないか。そっちこそ理解してるのか。ここで羅列してるのは北米のアニメ関係企業の間での人気のことだ。それとも北米や欧州、南米、アジアとか区分を分けて詳細で正確にアニメファン市場調査でもした資料でも密かに持ってるのか。アニメなんてどうやってもこの先永遠にニッチなコンテンツだぞ。そもそもアニメという子供向け映像情報が国内外の市場を席巻したことなんて今まで一度もない。夢見すぎだ。巨大なメディアにとかなんて、根拠も何もない妄想と願望に基づいたもんだ。アニメがハリウッド映画にでもなると思ってるのか。市場規模が元々小さいことに触れつつ、何かとんでもない損失が起きているかのような煽り方がさっぱり理解できない。
雑多な映像産業の中からコンテンツの一つとして抜け出したとすれば、マニア向け産業になったからであって、何かバカ売れしたとか巨大な市場を獲得したからじゃない。玩具販促じゃなくなったってレベルだ。むしろ少子化ジャンル細分化で子供向けアニメ*2が減少して、国内の将来のアニメオタクの育成に問題が出るんじゃないかって方がよっぽど経済的な問題だろう。
海外でだって所詮サブカルとかローカルチャーでしかない。輸出したら利益が発生するなんて保証はないし、むしろ当たらない可能性のほうが大きい。アニメはそもそも、日本人のファン向けに作られているもんで、輸出することを前提にしたコンテンツじゃない。『サムライチャンプルー』に対して「あまりアメリカ向きではない」とか言い出した北米の関係者がいたけど、最初からアメリカ向きに制作されてない。なんで当然のように輸出することを考えなくちゃいけないのかが分からない。わざわざ輸出のために様々な手を施したとして、そのコストを絶対に回収できるとでも言うんだろうか。そんなことするなら、深夜用に短いスパンでガシガシアニメ飛ばして、ちょっとでも金を稼ぐ現状の方が堅実に見えてしまう。海外市場「を」意識した物を作ることと、海外市場「まで」意識した物を作ることと、「ついでに」海外市場「も」意識しておくのは別物だ。なにより、偶然海外で当たった物と玩具人気と日本でのオタ人気を全部一緒くたにしても意味がない。
視聴できるできないの話にしても、日本だって地方じゃアニメなんて放映されないところなんていくらでもある。そっから北米でのファンサブ云々の話に繋げられても意味がない。結局、安くてそこそこ扱いの楽だった日本アニメがオタク人気で権利料の値上がりやらで北米のアニメ関係者には美味しくなくなったってこと。ファンサブ問題にあるような権利に関する認識のズレが日米の関係者にあるのもでかいんだろうね。

すでにトイストーリーに始まる3DCG技術を駆使した、animeではなくcartoonは映画版以外にテレビ番組としても数多く作られており、メジャースタジオはそれで大成功している。それに体力的に対応できないanime事業者たちは、すでに日本のアニメ事業者だけではなく、韓国や台湾といった国のスタジオとの交渉を始めている。韓国製、あるいは台湾製のanimeの製作を自ら手がけようという発想だ。

早い話が日本人がアメリカ人の見たいアニメを作ってくれないから、自分で作るって話だ*3。あの皆同じような顔した不気味な映像世界なんて色んな意味でアメリカ以外じゃ作れないだろ。好きにしてくれ。今後はディズニー系のアニメの制作場所が台湾や韓国になるんだろうね。ハイル・ネズミー。日本が台湾や韓国に下請け出すのと同じことをしてるだけだ。
しかし、なんでアニメとかに関する経済面の話っていうのはこんなに視点がちぐはぐなんだろうか。謎なビジネスチャンスとやら振りかざす前に、国内ですら危うい状況をどうにかしたらどうだろうか。よく分からん。まぁこんなこと議論するよりも、サウスパークの未放送分を放映してくれ。はははははーはーにゃにゃにゃにゃにゃーにゃ♪ 黙れブタ! お前の母ちゃん*4はビッチなんだよ! 無ー視、無ー視、お疲れ様でしたー。



僕も狭いわ

「アニメはそもそも、日本人のファン向けに作られているもんで、輸出することを前提にしたコンテンツじゃない。」とかほざきましたが、これ所詮は制作側の事情で、見てる人間の嗜好が違うのか同じなのかまで考えてなかった。

同じくここ米国のANIMEファンもまた自分達の好みの偏りを無意識に正当化したがるように思います。ドラマ性と文学性、それに作家性と映画的完成度をそなえた作品こそが自分の好みである、と。ハーレムANIMEや美少女てんこ盛りANIMEはしょせん主食にはなりえない、飽き飽きだという声が挙がっていますが、(中略)現実問題として、米国のANIMEファンの嗜好は本人達が考えているほど日本と違ってはいないように思えます。

http://ask-john.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_2f91.html

まぁ、ジョンの審美眼やらは関係ないのでふぁんくらぶのエントリーの方で読んでもらうとして、大した大きさの市場じゃない以上、見てる人間の嗜好も双方が思っているほどに違わないか。そりゃそうだ。日本のアニメや漫画を見ている以上、受け手の意識も日本的になってきて嗜好も同じになっててもおかしくない。気がつかされました。

*1:分からないだと?

*2:テレ東でやってたボンバーマンジェッターズは録画して見てたけど、号泣した

*3:この文章の危機感の煽り方ってトム・クランシーみたいだな。「合衆国の思い通りにならないのは悪」調。虹6出動だ!

*4:実際には父ちゃんだが