また忘れた

ツレヅレ

エントリーで何か面白いことを書こうとか日頃から考えてるわけじゃないから忘れるんだな。昨日お風呂の中で何か思いついたんだけど忘れた。ちなみに思いついたことやメモはペンと紙で書き留めないと落ち着かない派です。メモも何もかもガジェットで記録している友人もいるけれど、僕は手にペンが握られて文字を紙に躍らせないと安心できない。企画の覚書とかを打った後、必ず反故紙の裏とかに書いて再確認してしまう。スケジュール管理用のツールでスケジュールを把握しているけど、メモ帳にもびっしり書く。何でだろうなぁ。単純に文字を書くのが好きっていうのもあるのだろうけど、この落ち着く感じはなんだろう。太古の記憶か。



書店巡回

チェルカッシィ包囲突破戦〈下〉―東部戦線、極寒の悪夢

チェルカッシィ包囲突破戦〈下〉―東部戦線、極寒の悪夢

下を購入した。この時期にぴったりな本じゃないか。-20度の中、ソ連軍の包囲を突破して脱出した人がいたことに感動する。暖を取るためにアルコールを飲んで、吹雪の中焚き火をしている写真を見てると何にも考えられなくなる。第二次大戦の敗戦国は人的資源の損失を必要以上に痛感して、その後人材にやたらとうるさくなったとかいう話を聞いたことがある。そりゃ、うるさくもなるだろうと思った。個とか考えずに消費しちゃうわけだから。バルクマンとかカリウスとかハルトマンとかガランド*1に惚れ込んでしまうのは、まぁ単に男の子心をくすぐるかっこよさがあるからだけど、総体としてゴリゴリ人間が消費されてく中で、いかにも「個」っていうのを感じさせる事象だからでもあるんじゃないかと思った*2。彼らは唯一の兵士でもなんでもなくて、彼らに集約されているだけで、その後ろには同じことをしていた何万もの兵士がいたんだろうなぁと。


ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

「千夜千冊」の方は買ったんだけど、むしろこっちを先に出して欲しかったんだが。ガイドブックとして役に立つ。まぁ、先に出しちゃうと読者が買う巻を選んじゃうから売り上げ的においし(ry。


素白先生の散歩 (大人の本棚)

素白先生の散歩 (大人の本棚)

本当は「山居俗情」が欲しいのだけど、すでに絶版してるので簡単に見つからない。見つけた人は教えて。洗練されていて硬い文章だけど、エッセイとして考えるとこれはすごい良い。ちょっとでも自分が本好きとか思うなら一度は目を通してみるべき。人もいないようなど田舎に行って、風景見て、詩情を描き出すなんてたまらなく地味で爺臭い内容だけど*3、全然読むのが苦にならない。同じような内容でつまんないことダラダラ書くエッセイやら旅行記やらあることを考えても著者の腕が光る。僕にはこんな文章書けないし、好きか嫌いかで言うと嫌いだけど、でも巧い。

*1:中学生の頃はメルダースが最高にかっこいいと思った。J/88関連の本が今でも実家にかなりある

*2:プロパガンダ的な部分はこの際目をつぶって

*3:そりゃ昭和13年とかそのあたりだから