クリスマステロル

まずは形から

クリスマステロルってふと思い出して何だっけなぁとググったら佐藤友哉の小説だった。なんだよー。もっとこう、赤い旅団とかクリスマスレッド的なコミュニストによる凄惨な世界革命の発端的な何かだと思ったんだけど。しかしこの資本主義礼賛な一大イベントの扇動者であるサンタクロースはなぜ全身赤なのだろうか*1。赤に星、子供たちにプレゼントを配る……、まさか奴はマッカーシズムの嵐を生き延びたトロツキストか。はたまた冬戦争によりフィンランドから連れ去られた老人か。シベリアに密かに建設された彼の工場では政治犯や思想犯を投入して西側諸国の玩具が生産されているのだ。「今月のスローガンは"生産することが勝利!"。同士スターリン万歳!」トロツキストなのにスターリン礼賛とな。チェーカだ! チェーカが来たぞ!! 飽きた。妄想終了。


前置きが長くなりましたが、最近マテ茶にはまった。友人が「草っぽくて飲んでられない」と大量にくれたので、折角だからと思ってグァンパとボンビーリャを購入して飲んでます。なんでも形から入るタイプなので、ひとまず器具とか揃えてしまう。そのあと飽きたら後悔も残るけど。グァンパが容器でボンビーリャがストローみたいなやつね。温めのお湯と茶葉をぶち込んで砂糖を入れて飲む。熱いお湯だとストローも容器も持ってられないので注意だ。牛乳を入れてもいいらしいが、まだ試してない。ローストした茶葉しかないんだけど、緑茶葉もあるようなので今度買ってこよう。



チェ

そしてマテ茶の話も実は前フリ。NHKの教育でやってる「知るを楽しむ」で、火曜日は「私のこだわり人物伝」をやってるんだけど、先々週くらいからゲバラがテーマになってる。語ってるのは戸井十月。戸井はともかくゲバラゲバラ。Tシャツにプリントしたい男に20年くらい連続でランクインしているであろう男。葉巻が似合う男ではチャーチルには惜しくも3票差で敗れて2位に甘んじているが、マテ茶の似合う男では堂々の1位。2位はボリビアのホセ・パンチョスさん(39)。農園経営。
若者が一度は憧れてしまう男ゲバラ。その例に漏れず僕も一時ハマったので

新訳 ゲバラ日記 (中公文庫)

新訳 ゲバラ日記 (中公文庫)

とか持ってる。まさかゲバラも自分の日記がアジアの島国で書籍化されるとは夢にも思ってなかったろう。うっかり歴史に名を残すと黒歴史ノートとかも出版されてしまうので、将来偉人になる予定の方は今のうちにそういうノートは焼却しておこう。ちなみにゲバラさんの日記は普通の日記。日記魔だったらしくその日あったことを思い出すままに書き綴っている。腹が減ったとか喘息がひどくてだるいとか、肉食ったら傷んでてお腹壊したとか、仲間内の揉めごとに苛立って怒鳴ったこととか、あーでも怒鳴った俺も悪かったと自己批判してみたり。思ったこととか感じたことより、起きたことを淡々と綴っている。性格がなんとなぁく伺える文章だ。カストロ宛の手紙も感傷的な文を一切見せない淡々とした文章だけど、どう向き合っていたかとかどう過ごしてきたかとかがはっきりと書かれていて、思っていたことや感じていたことはよく分かる。友達に1人いたらきっとすごく気持ちの良い奴だったに違いない。

*1:ここアカにかかっている。説明するまでもないか