父と子とか

かなり貴重なインタビューだと思うので、ダイアリーでも紹介。
Власти Мьянмы отпустили приговоренного к тюрьме американца - МК
マレンコフの息子であるゲオルギー・マレンコフ氏へのインタビュー。ゲオルギーの息子のゲオルギーさんなので、ゲオルギー・ゲオルギエヴィチ。ややこしい。ほとんど直訳状態で記事の一部をハイクに載せていたのですが、何だか読みづらいので、きちんと訳してダイアリーの方に載せようと画策中。


歴史上の人物の姿を知る上で、息子とか家族の証言っていうのは非常に貴重だと思うわけです。家族の証言なのだから、信用できないとか、その証言をどう思うかは自由ですが。
例えば、スターリンの娘であるスヴェトラーナは、彼が非常に子煩悩なよき父親であった、と証言しています。*1ベリヤの息子も、父は決して残忍で好色家だったわけではない、と言っています。メンゲレの息子は、父親に対する複雑な心境を吐露していましたね。映画にもなっていたり。

マイ・ファーザー 死の天使 [DVD]

マイ・ファーザー 死の天使 [DVD]

なんでチャールトン・ヘストンがメンゲレなのかよく分かりませんが、トーマス・クレッチマンがかっこいいのでよし。結構面白いです。メンゲレの息子も、ベリヤの息子も回顧録を出版しているので、映画とかよりそっちを訳して是非出して欲しいのですが、生憎と黒いテーマだからか、邦訳はありません。
息子とか娘から見た親って、最も身近にいる壁というか、特に子供の頃とかは、親ってのは意識してしまう対象じゃないですか。だから、結構冷静に観察していると思うんですよ。ましてや、自分の父親が外で何してるかなんて、子供の頃は詳しく知らないでしょうし。ある意味で、資料とかを基に人物を量っている僕らよりも、彼らの方が中立的な視点かもしれないですよ。
ともかく、教科書に載るような人を親に持つと、息子は大変だなぁと思うわけです。
ステロタイプなイメージだと、独裁者とかの子供ってなんだか親に似そうですが*2、上記のような普通な人たちもいるわけで、そういうのはどういうところで変わってくるんでしょうね。

*1:スターリンが彼女を「奥様」と呼び、倒錯した愛情を注いでいたのは秘密。

*2:そういやウダイとクサイとか絶望的な名前した独裁者の息子もいた気がしますが、あの2人も殺さずに捕らえて、話聞くべきでしたね。