ケーキも作れない男はダメだ!!

チョコレートケーキの作り方を教えに行くでござるの巻

連休中はしっかりと休日出勤をしていたのであるが、唯一休みを入れた土曜日、なぜか大学時代の同級生の女の子にチョコレートケーキの作り方を教えに行くハメになった。予め断っておくと、「あなたが教えてくれたケーキ、あなたにあげようと思って」というオチはない。その子に彼氏がいるのは把握済みだ。なんで知っているのかって、それは教えられない。ともかく、チョコレートケーキの作り方を教えに行ったわけだ。
この際はっきりと言っておくが、スポンジ作りの時点で、君の混ぜ方では全然ダメだ。そんなものではカカオを練りこんだら一気に重いスポンジになってしまって、口当たりが最悪だ。チョコの溶かし方も最悪だった。「べっとり」とか「もっさり」とかと、「とろける」は全然違う。素直に人の話を聞き、その上で自分なりのアレンジを施すものなんだよ。目分量なんてのは、もう極めつくした神職人がやっていいことで、我々のような素人は正確に分量を取り、その上でちょっと加えるなりして味を調えるもんなのだ。案の定、苦くなっていたじゃないか。砂糖だって焦げると苦くなるんだよ。ましてカカオ入っているのに。ビターテイストとかとワケが違うぞ。とりあえず作ったやつは正直に不味いと伝えたが、果たしてあの後まともに作れたのだろうか。怖くて聞けない。愛情で味は変わらないぞ。


いつぞやも言った気がするけれど、僕はお菓子作りにはうるさい。恐らくは母親のせいなのだが、パイ生地やらスポンジを使った定番ケーキ類は当然のこと、プティング、シフォンケーキなど手広くそれなりに作ることができる*1。しかも、自分で言うのもなんであるけど、美味い。マジで。お菓子職人でもなんでもない、冴えない編プロ勤務のミリオタが作ったお菓子の中では恐らくトップクラスに入っていると自惚れている。
お菓子作りというのは戦いだ。原材料、道具、火加減、温度、そして自分自身。ありとあらゆるものが敵となる。この過酷な戦場に女子供を巻き込んだりしては、ヒトラースターリンポル・ポトと並び歴史に汚名を残しかねない。女性や子供には完成品を無事渡すことこそが、男の仕事だといえる。お菓子作りというのは、男こそ率先して体を張って挑まなければならないのだ。男にとって菓子作りは当然と言ってよいのだ。
スイーツ(笑)などと言っている場合ではない。敵はバレンタインだのクリスマスだの待ってはくれない。装備を点検しろ。計量カップの目盛りはかすれていないか? 秤は壊れていないか? 泡立て器は混ぜる部分が歪んでいたりしないか? 装備が整ったなら、労働的英雄精神を発揮して、諸君らの勇敢さを示せ。

*1:アイスクリームは未挑戦なので今年の夏は挑もうかなぁ