CONTROL2回見たわけだが

最初はただただJoy Division映画ということだけで泣いたわけだが、2度目になるといやらしいほどに冷静に見ることができる。で、2度目の冷静な感想を述べると、全然面白くも感動もなんにもない。なまじ思い入れがあるだけに、俺ならああするこうするという性質の悪い粗が見えてしまう。そもそもデボラ視点の話なわけで、音楽周りの話が淡白すぎるのよ。これ。ライブの映像がやたら差し込まれる割に、メンバーとの関係なんかはほとんどないので、なんも感じようがない。早い話が、別にJoy Divisionの映画でもなんでもなくて、イアンとデボラの話ってこと。デボラは超似てる。結婚式のデボラなんか写真のまんまだ。


特に気になったのは以下の部分。

    • イアンが3人と出会った際の話がない

 すでに知り合いみたいな描写。それあっさりし過ぎだろう。

    • ロブとトニーが出まくるのにマーティンがチョイ役

 それじゃ何のためにレコーディング風景入れたんだよ。

 おいおい。ファクトリー・ベネルクスの関係者でしょうよ。これじゃただの楽屋女だよ。

    • ジリアン最後の一コマかよ!

 そこらへんの経緯は色々面白い話なのに、出てきたのは最後の数秒。誰だよお前状態。

    • イアンのダンスが最悪

 かけっこするなら外でね。

 アメリカ行きが決まった時は妙にイアンがはしゃいでいたと「Shadowplayers」で皆が言っている。水上スキーの話はどうなった。


まだまだ挙げようと思えば幾らでもあるんだが、もういいや。ともかく個人的にはボツ作品だこれ。普通の人間としてのイアンを描くなら、日常が足りなさ過ぎるし*1、音楽人としてのイアンを描くなら、そこらへんの背景の説明がなさ過ぎる。
あ、後エンドロールが最低だった。フッフーじゃねぇよ。そこは"Ceremony"デモ盤だろ。JK。
ということで「Shadowplayers」見て「24 HOUR PARTY PEOPLE」見ます。

*1:延々デボラとあーたらこうたら言ってるシーンばかり。バーニーとの哲学談義は? ヴィニ・ライリーとの音楽談義は? マーティンと罵り合いは?